「ちゃんと読みなさい!」
「もっと丁寧に文章を読めばわかるはずでしょう」
「文章を細かいところまで読まないから間違えるんだ」
――これ、国語を苦手とするお子さまであれば、
義務教育の間に100回以上耳にしているセリフではないでしょうか。
そして、そういったお子さまを持つ保護者は300回以上言ってきたことでしょう。
(言った回数と言われた回数が一致しないのも、残念ながら「あるある」ですよね)
ただ、このセリフを聞いたお子さまが考えていることは結局コレなんです。
「丁寧に読むってさぁ、結局具体的には何すんの?」
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国語という教科には
「できる人は何も教わらなくても勝手にできる」という性質があります。
また、知識や精神年齢が発達するにつれて
「勝手にできるようになる」人の割合が増えていくのも事実。
結果として
「読めばわかる」「ちゃんとやる」「丁寧にやる」のように
抽象的な指示が横行してしまっているのが、
国語教育にまつわる残念な現状なのです。
本solveでは、私が普段の指導において活用している
「何も教わらなくても勝手にできちゃった元読書少女が
いざ塾講師になってから自分の『読み』を徹底的に分析しまくって
指導法として昇華させた『読む+解く=読解!』スキル」について
ざっくりとわかりやすく紹介いたします。
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📢今回は小説を例に、細部の読み取りについて解説します!
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「細部の読み取り」という言葉を聞くと、
難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は私たちの日常生活の中でも、
無意識のうちに行っていることなのです。
例えば、友人と会話をしているとき。
同じ「うん」という返事でも、
元気よく言われれば「この人は楽しそうだ」と感じるでしょう。
一方、ため息混じりの「うーん」であれば
「何か悩んでいるのかもしれない」と感じるはずです。
これこそが「細部の読み取り」です。
つまり、単に言葉の意味を理解するだけでなく、
その言葉がどのように発せられたか、
どんな状況で使われたかを考えて、
相手の本当の気持ちを理解しようとすることを指します。
国語の学習においても、同じことが言えます。
文章を読む際に、登場人物の言葉や行動、場面の様子などを
よく観察して、その裏にある気持ちや意図を読み取ることが重要なのです。
では、具体的にどのように
「細部の読み取り」を行えばよいのでしょうか。
身近な例を用いて、考えてみましょう。
学校の昼休み。皆がお弁当を食べ始める時間です。
「お弁当食べよう」という同じ言葉でも、
言い方や状況によって、全く異なる気持ちが表現できるのです。
いくつか例を見てみましょう。
①「お弁当食べよう!」教室中の友達に声をかける
元気いっぱいの声で、教室中の友達に声をかけている様子が想像できませんか。
この生徒は、皆で一緒にお弁当を食べることを楽しみにしているのでしょう。
友好的で、明るい性格の生徒であることがうかがえますね。
②「お弁当、食べよう…」一人でそっとつぶやく
声が小さく、誰かに聞かせるというより、
自分に言い聞かせているような印象を受けます。
もしかすると、友人がおらず寂しさを感じているのかもしれません。
あるいは、お弁当の内容に満足していないのかも…。
③「お弁当、食べよう?」隣の席の友達を誘う
優しく隣の友人を誘っている様子が伝わってきます。
相手の気持ちを考慮しながら、さりげなく声をかけているのでしょう。
細かいですが「、」があることから、穏やかな性格が読み取れます。
④「お弁当食べよう」時計を見ながら急いで言う
時計を見ながら急いで言っているところから、
何か焦っている様子が伝わってきます。
部活動や委員会の活動があるのでしょうか。
午後の授業の準備が間に合わないのではないかと
心配しているのかもしれませんね。
⑤「お弁当、食べようかな…」机の中をゆっくり探る
「かな」という言葉と、ゆっくり机の中を探る動作から、
あまり食べる気が無さそうな印象を受けます。
単純に空腹感がないのかもしれませんし、
もしかしたら何か悩み事があって食欲がないという可能性もあります。
このように、同じ「お弁当食べよう」という言葉でも、
それぞれ全く異なる気持ちが表現されていることがわかりますね。
これが「細部の読み取り」なのです。
それでは、ここからはより具体的に、
どんな点に着目すれば細部の読み取りができるのか
詳しく解説いたします。